> Cocktail Bar Nemanja: 2月 2015

2015/02/27

バヴァリアン・ジン


本日は新しく入荷したジン【BAVARKA Bavarian Gin】をご紹介致します。
こちらを製造しているのはドイツ・バイエルン(バヴァリア)地方のハウスハムにあるランテンハンメル社。
1928年創業でフルーツ・ブランデーやリキュールを製造している会社です。
先日ご紹介したシュラース蒸留所もランテンハンメル社のウイスキー部門となります。

バヴァルカの銘柄でジンとウォッカを製造されています。ジンがグリーンボトル、ウォッカはブルーボトルになっています。
今回購入してきたジンは2014年の3月にプレスリリースされ、同年の7月から販売開始された比較的新しい商品です。

製品に関する情報が少なかったので蒸留所に質問したら、蒸留マネージャーのトビアス・マイヤー氏から直々にお返事をいただきました。
以下お返事頂いた製造工程です。

【原料にトウモロコシやライ麦などの穀物は使用せず、100%ドイツ産のジャガイモで造っています。カラムスティルで蒸留したあとボタニカルを加えてポットスティルで再度蒸留。使用しているボタニカルは10種で、ジュニパーベリー、オレンジ&レモンの皮、ホップ、フェンネル、エルダーベリー、ヘイフラワー(干し草)などです。蒸留後は陶器で6-9か月熟成します。】との事でした。

マイヤーさん、ありがとうございました!
機会があれば是非蒸留所も見学に行きたいです。

店主お薦めの飲み方はライムを絞ったジンソニックです。ストレートでも美味しくいただけます。
是非ぜひお試しくださいませ♪

2015/02/25

トリュフ・サイドカー


日中は少し暖かく春の訪れを感じさせましたが、夜になるとやはり寒いですね。
皆様風邪など召されないようお気をつけてくださいね。

本日はCocktail Bar Nemanja のオリジナル・カクテル【トリュフ・サイドカー(Truffe Sidecar)】をご紹介致します。

液液抽出という何だかよくわからない方法で作ったトリュフ・ウォッカを使用して作ったカクテルで、サイドカーのアレンジとなっております。

お客様に「カクテルというより科学だな。」と言われ「ケミカル北條」というあだ名をつけられた店主。別なお客様には「いや、ケミカルというより変態でしょ。」と突っ込まれておりました・・・・・・。

詳しい作り方にご興味をお持ちの方は、是非ぜひ店主のブログをチェックくださいませ。

それでは皆様本日も素敵な夜になりますように♪

2015/02/24

RARITAS DIABOLI EDITION 2014

気温が上がったり下がったり安定しませんね。
季節の変わり目で体調を崩しやすい時期になってきましたので、皆様くれぐれもお気をつけくださいませ!

本日は新しいウイスキーをご紹介致します。
先日Slyrs 蒸留所で購入したきた「RARITAS DIABOLI EDITION 2014」です。


こちらはシュラース蒸留所(現地風な発音にしてみました。。。。)を含めた3~4種類の原酒をかけ合わせたヴァッテド・モルトとの事。シュラース以外にどこの蒸留所の原酒が使用されているかはガイドさん曰く「トップ・シークレット」だそうです。

このウイスキーの生産にはシュラース蒸留所とミュンヘン郊外にあるウイスキー代理店、そしてハノーヴァーのコンサルタント会社が関わっているようですが、使用されている原酒や熟成年数、配合などは3者以外には秘密とされています・・・・・・・が、代理店の扱う蒸留所が数カ所しかないので、恐らく○○と××が入ってますよねーと推測できます(笑)

2008年から毎年冬に限定数でリリース。


例年生産数は異なりますが、この2014エディションは「悪魔」の名の通り、生産数を1666本にしたそうです。ちなみにこのシリーズ「天使」という名でブランデーも生産されています。

シリアルナンバー入りのため、蒸留所に残っていた数本を見比べて当店が購入したのはナンバー66。できれば666が欲しかったなー。


カスクストレングス&ノンチルで度数は61.7%です。
気になるお味は是非ぜひネマニャでお試しくださいませ♪

2015/02/18

Slyrs whisky distillery 探訪記

先日バイエルン地方にあるジャーマン・ウイスキー「Slyrs」の蒸留所に見学に行ってきました。

ミュンヘン中央駅から電車に乗って約1時間。


同時刻で行き先が二カ所表示されていました。
途中の駅で連結を切り離し、前方の車両と後方の車両で行き先が異なる電車のためです。
間違えた車両に乗ってしまうと、違う行き先に連れていかれます・・・・・。

車内に提示されたスノーボード・ワールドカップのポスター。
ちょうどこの翌日が大会だったため、車内にはボードを抱えた方が大勢乗っていました。
乗客の大半はスキーやスノーボード目当ての方らしく、普段着で乗っていたのは私を含めて数人でした・・・・・。


ミュンヘンから離れるにつれ、雪が深くなっていきます。
途中車窓から見えたシュリールゼー湖。水面は凍結していました。


蒸留所の最寄り駅「フィッシュハウゼン・ノイハウス駅」に到着です。


こちら駅のホーム。雪に埋もれています。


こちらが乗車していた電車。


この路線の運行は1時間に1本の割合なので、列車の到着に合わせてドイツ鉄道運営のバスが駅で待機していました。
この駅で下車された方の殆どがバスに乗車されましたが、私は徒歩で蒸留所を目指しました。

事前に日本でグーグルマップを使って調べたら、駅からは1キロほどの距離でした。
1本道なので方角さえわかれば地図無しでも行けそうでした。

駅を出て歩いていたら蒸留所のサインを発見。


蒸留所へ続く1本道。途中小さな小道に枝分かれしていました。ここへ迷い込んだらきっと遭難しそうだなーと思いながら、ひたすらまっすぐ歩きます。


この辺りは夏は避暑地、冬はウインター・スポーツのメッカと観光地のようでした。
町ともいえない静かな場所でしたが、ところどころにレストランやプチ・ホテルらしき建物がありました。




雪道を歩くこと約15分。ついに到着しました!
こちらがSlyrs 蒸留所です。



早速中へ入ってみます。


中へ入ると広い空間にレセプションとショップがありました。
元々はフルーツ・ブランデーを造っている会社のため、ウイスキー以外にも自社製品のリキュールやフルーツ・ブランデー、ジン、ウォッカなども販売されていました。
更にはウイスキーを使用して作られたハムやチョコレート、ジャム、使用済みの大麦を再利用して作ったというドイツパン、キャップやリュックサックなどの蒸留所限定アイテムなども・・・・・。


見学の入場料は6ユーロ。私は事前に個人ツアーを予約していたので、追加の60ユーロで計66ユーロをお支払い。
ドイツ語は全くわからないので、支払いにも一苦労。事前に英語ガイドさんをお願いしておいて良かった・・・・・・。

ツアーの前に小さなシアタールームで蒸留所の歴史について触れたビデオを鑑賞しました。


「何か質問があれば何でも聞いて。」と仰るガイドさん。
ここで一番気になっていた事を聞いてみることに。

それは「このウイスキー名はドイツ語では正式にどのような発音ですか???日本では【スライヤーズ】と呼ばれているのですが・・・・・。」です。

ガイドさん曰く「ドイツ語ではSの音がほにゃらら、Lの音はほにゃららだから・・・・・・(以下略)。だから発音は【シュラース】よっ。」とのこと。

ところがこの音、私の耳には【シュラース】と聞こえたので「シュラース?」と言ってみたところ、「違う、違う。シュラースよ。」との事・・・・・。
「え?シュラースでしょ?」「違うわよ。シュラースよ。」「うーん?シュラース?」「ちょっと違うわねー。シュラースよ。言ってみて。」

と、このやり取りを延々続けたのですが、結局正しい発音は不明・・・・・。

耳に聞こえる音は【シュラース】なのですが、【シュラース】と発音すると「違うわねー。」と仰るので、結果「日本語で言うと【シュラース】が一番近い。」という結論になりました・・・・・。


そしていよいよ内部の見学。
私の拙い語学力ではガイドさんの説明は度々聞き取れなかった(涙)ので、以下覚え書きです。

蒸留所は1999年創業。
創業者がスコットランドを訪れた際に、バイエルン地方と気候、風土がよく似ていた為、ウイスキー造りに着手しようと思われたそうです。
2007年に現在の場所に新しい蒸留施設を造ったとの事でした。

こちらは大麦用のサイロ。大麦はバイエルン地方北部のフランコニア産を使用との事。


2500キロの大麦を粉砕し、山の水を加え、67度で3~4時間かけて糖化。


酵母を加え約20度で発酵。7日かけるそうです。


右が糖化後、左が発酵後。大麦の味わいが生きていて、甘くてとても美味しかったです。


ポットスチルは初留が2基。再留が1基。


6000リットルの発酵液を約8時間かけて初留。
20度のローワインを1500リットル得ることができるそうです。
ちなみにポットスチルは創業者自らがデザインし、ドイツのシュトゥットガルトでハンドメイドで造らせたとの事。


ガラス張りの再留基。再留でヘッドとテールをカットし出来上がる70度のニューポット。
この時点で400リットルになっているそうです。


このガラス張りの再留基。鍵付きになっていて、中に入ることはできません。
これは盗難防止とのこと。ただし外部の人間ではなく、蒸留所内のスタッフに対してとの事。

ドイツの法律ではウイスキーに課せられた税金がとても高く、1リットル当たり13ユーロ(約1950円)もかかるそうで、蒸留所内の人間が原酒を盗み生産量を誤魔化さないように、政府の指示でこのような造りになっているそうです。
よって蒸留所のスタッフであったとしても、この再留基に許可無しで手を触れる事はできないそうです。

原酒は加水され55度に調整した後に、ミズーリのホワイトオークの新樽に詰められ貯蔵されます。
2基あるサイロの裏手にウェアハウスがあります。


 こちらに眠る樽は全部で600樽とのこと。




そしてこのウェアハウス。貯蔵庫兼、ギャラリー兼、試飲ルームにもなっていました。
まだまだ歴史の浅い蒸留所ですが、次々にリミテッド・エディションをリリースしているので、過去発売したウイスキーをずらりと陳列していました。


こちらは毎年発売される限定の「DIABOLI」。


そしてこちらが2002年にリリースしたスタンダードの記念すべきファースト・ボトル。ボトリングナンバーが0001になっています。当時の生産量は年1600本だったとのこと。
大切に保管されているそうです。


この他にも樽の展示や、香りをサンプリングできるコーナーもありました。




こちらは併設の試飲コーナー。


ウイスキーやウイスキー・リキュールなどを試飲させていただきました。


それにしてもこのウェアハウス。とても素敵な造りですが、ギャラリーや試飲ルームと兼用で、お客様が来るたびにしょっちゅう開け閉めしていたら温度管理が難しいのでは???と疑問。
冬場は蒸留所を訪れる方は殆どいない(この日も私一人だけでした)そうですが、夏場は大勢の方が訪れるそうなので、その度に貯蔵庫を開け閉めするのって大丈夫なのかな?と思いました。
「これ以外にもウェアハウスってあるんですよね?」と聞いてみたら「ここだけよ。」との事。

ウイスキー造りにとても愛情があって細やかなところにまで気を遣っていらっしゃるように見受けられましたが、こういうところは意外と豪快なんだなーと不思議に思った私でした。
こういった点も含めてジャーマン・ウイスキーの面白さなのでしょうか。

ボトリングの際のコルクキャップを入れる作業や、ラベルを貼る作業はすべてハンドメイドで行っているそうです。小さな蒸留所ならではですね。

試飲の際にいただいたパン(糖化後の麦芽を再利用して焼いたもの)や水(仕込み水と同じだそうです)もとても美味しかったので、元々の素材の良さがウイスキーの味にも活きているのだなと実感しました。

帰りにショップでウイスキーやジン、リキュール、チョコ、ハムなど色々と購入。
お世話になったガイド様、蒸留所のスタッフの皆様、本当にありがとうございました。

道なき道を重い荷物を抱えて駅まで歩きます。


雪の向こうに見える駅。完全に埋まってますね・・・・・。


とても楽しくかつ勉強になった蒸留所見学でした。


ここでネマニャでも扱っている製品をご紹介致します♪



写真中央がスタンダード。熟成3年でリリース。年間の生産数は8000本です。
熟成3年という若さとは思えないほどまろやかで、かつライトな口当たりになっています。

昨年はシェリー、ポートワイン、ソーテルヌの各樽で仕上げた商品もリリースされています。使用樽によって仕上げの熟成年数を変えているそうです。
シェリーは1500本、ポートとソーテルヌは各750本の生産で既に全商品完売になっています。
Cocktail Bar Nemanja ではシェリー・フィニッシュをご用意しております。既に残り僅かですので、無くなり次第で終了となります。

写真右がウイスキー・リキュール。ハーブとハニー&バニラの2種類が生産されています。
今回購入したきたのはハニー&バニラ。柔らかい甘さでとても美味しいリキュールです。

とても小さな蒸留所ですが、素材の良さと周辺の環境の良さ、そしてドイツらしいもの造りへのこだわりと、バイエルンらしい陽気さ(のんびりさ)が融合してこの味が出来上がるのだなと思いました。
実際にこの目で見て、一段と愛着が湧きました。

ちなみにSlyrsは「ジャーマン・ウイスキー」ではなく自らを「ババリアン・シングル・モルト・ウイスキー」と名乗っていらっしゃいます。
地元であるバイエルン(ババリア)地方に誇りを持っていることがわかりますね。
きっとこれからも素晴らしいウイスキーを造ってくださるのだろうな。

遠い日本でその製品を皆様にご紹介できることを私も嬉しく思います♪
是非ぜひ一度お試しになってくださいませ。


2015/02/16

おすすめフードメニュー


皆様バレンタインデーは素敵な想い出が出来ましたでしょうか???
Cocktail Bar Nemanja もささやかなバレンタイン気分で、お越しいただいたお客様にチョコレートをお出し致しました。
皆様にお喜びいただけて嬉しかったです(*´▽`*)

本日はフード・メニューを一部ご紹介致します。
ビタミン補給には持ってこいな【バーニャ・カウダ】。
ソースにニンニクをたっぷり使用していますが、ミルクでコトコト煮ているため、気になる臭いは心配ゼロです♪


そしてお客様に一番人気な【京都ぽーくのウインナー】。
京都の銘柄豚「京都ぽーく」を素材に作られている商品、毎回京都から送って頂いています。
京七味、西京味噌&九条ねぎ、柚子、黒ゴマラー油などなど、フレーバーも様々でとっても美味しいウインナーです♪


お酒のおともに是非ぜひお試しくださいませ。

2015/02/13

Ferdinand`s Saar Dry Gin "Goldcap"



皆様1週間お仕事お疲れ様でした!
本日はドイツで購入してきたジンをご紹介致します。

カクテルバー・ネマニャで大人気になっているドイツのプレミアム・ジン「フェルディナンズ」。
こちらのスペシャル・リミテッド【Ferdinand`s Saar Dry Gin "Goldcap"】です。
なかなか入手する事ができず、今回ようやく購入する事ができました!

フェルディナンズは約30種のボタニカルに加え、蒸留後にリースリングを注入する製法で知られています。スタンダード品にはシュペトレーゼ2009を使用していますが、この【ゴールドキャプ】にはゲルツ・ツィリケン醸造所のアウスレーゼ2010が使用されています。
ちなみに生産数は800本とのこと。

コルク栓とゴールドのワックスで封をされたブラックボトル、金文字が美しいラベル、ランタンを模した木製のボックス、華やかな香り、ボタニカル由来のスパイシーで複雑かつエレガントな味わい、度数49度とは思えないほどまろやかで口蓋に長く残る余韻。
どれをとっても本当に素晴らしく、「ザール・ドライジンのグランクリュ・クラス」の名に相応しい、とても素晴らしいプレミアム・ジンです!

今回はお一人でも多くのお客様に味わっていただくために、このボトルに限り120mlで販売させて頂きます。
正直ジンとしてはかなり高価な品のため、少しお値段も張ってしまいますが、本当に素晴らしい品なので是非ぜひ皆様にお楽しみ頂ければと思っております♪


2015/02/11

Gordon's Coolmint Flavored London Dry Gin

天気が良い祝日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

今日は、2月のおすすめ品の一つをご紹介致します。

【ゴードン・クールミント・フレーバー・ロンドン・ドライ・ジン(Gordon's Coolmint Flavored London Dry Gin)】です。


アレクサンダー・ゴードン社が作り、アメリカでボトリングしたもので、レア度が非常に高いお酒となっております。

本日のカクテルバー・ネマニャは、祝日ですのでお休みとさせて頂きます。

皆様、素敵な休日をお過ごし下さいませ♪

2015/02/07

Macallan Raffkes Hotel Singapore

本日は、2月前半のおすすめウイスキー【マッカラン・ラッフルズ・ホテル・シンガポール】を紹介致します。

有名なスタンダード・カクテル"シンガポール・スリング"の発祥地であるラッフルズ・ホテルのスコッチ・ウイスキーです。



現在はラッフルズ・ホテルにも無く、レア度の高いマッカランとなっており、オークションでも高値で取引されているウイスキーです。

残り僅かとなって参りました。

是非この機会にご利用下さいませ!

2015/02/06

トルコの冬の飲み物 サーレップ

本日はトルコの冬の飲み物【サーレップ(Salep)】をご用意しております。

サーレップは、乾燥させたラン科の球根の粉末とミルクとシュガーを煮詰めて作り、シナモンを振りかけていただく温かい飲み物です。


サーレップは、伸びるアイス・クリームにも使用されているので、味はトルコ・アイスに似ています。

是非この機会にお試し下さいませ♪


2015/02/04

トルコのエルマ・チャイ

今日はトルコのお茶【エルマ・チャイ(Elma Cay)】をご紹介致します。

チャイと言っても甘酸っぱいホット・アップル・ジュースの様な飲み物です。


イスタンブールから帰国後、ご利用のお客様がお帰りになられる際にお出ししています。

是非こちらもお楽しみ下さいませ(^^♪