本日は英国生まれのジン【Silent Pool Gin】をご紹介致します。
蒸留所はイギリスの南東部サリー州・アルバリーにある湖、サイレントプールに隣接しています。
プロジェクトの開始は2013年。農地だった場所に蒸留所を設立。
リヴァプールのドッグで使用されていたという1970年代の薪炊きボイラーを使用し、電力カット、ローカーボンフットプリントに取り組むエコな蒸留所。
昨年の10月にライセンスを取得するまでは蒸留器に水を入れてテストを繰り返していたそうです。
ライセンス取得後すぐにアップルブランデーで蒸留器を試運転。
その後ジンの生産に取り掛かり、2014年12月にアルバリー・リミテッドという限定のジンを発売。2015年3月にサイレントプールが発売されました。
ジンの生産だけではなく近隣で採れた果物でフルーツブランデーも蒸留したり、隣にあるワイナリーさんのグラッパ造りも請け負っているそうです。
今年の夏には限定のリキュール、秋にはウォッカを発売予定。
既にウイスキーも蒸留したようで、オークやジュニパー、栗や桑の樽でエイジング中との事。
「我々の野望に終わりはない」と謳い、何だかとっても面白い事を次々にやりそうな蒸留所です。
蒸留を請け負うコリン・メイソン氏はバーテンダーの経験もあり、エジンバラのヘリオット・ワット大学で醸造・蒸留学を学んだとの事。
サイレントプールに使用されているボタ二カルは24種類。
ジュニパーベリー、ラベンダー、カモミール、シトラス、カフィアライム、ベルガモット、リンデン、エルダーフラワー、ローカルハニーなど。
ボタニカルは破砕し蒸留前にベースに浸漬したり、高度数のアルコールに浸漬しオイル分や芳香化合物を抽出し蒸留時に添加したり、ボタニカルバスケットも使用し様々な手法で風味付けを行うそうです。
ちなみにこのサインレントプールには邪悪な王から逃れようとし湖で溺死した若い娘の亡霊が出るという伝説があるそうで、ボトルにデザインされた絡み合った植物の中に、馬に乗り若い娘を追う王と逃げる女の子の姿を見ることができます。
ボタニカルに使用されたカフィアライム(コブミカン)の香りが強く印象に残り、またローカルハニーの上品で爽やかな甘さが特徴的な洗練された味わいのジンです。
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